ドクターの英語力

こんにちは。

日頃、ドクターを対象に仕事をしている皆さん、先生方の英語力ってどの位なんだろうと思ったことはありませんか。

私がMRをしていた頃は、大学病院や大病院の部長クラスの先生方は雲の上の存在で、国際学会にも頻繁に参加されており、きっと英語も上手いんだろうなと漠然と思っていました。

現在は仕事柄、先生方の英語に触れる機会が多くあります。

そこで今日はドクターの英語力について、取り上げてみたいと思います。

 

日本のドクターの英語力

  • リーディング力

これは容易に想像できることですが、大半のドクターは論文や専門書などを読み慣れていますので、英文読解力は高いです。また、何といっても専門知識があることが強みになっていると思います。

 

私は以前、出版社に勤めていた際、英語で書かれた専門書の日本語版を製作する仕事を担当したことがありました。

何百頁もある分厚い専門書のため、複数の先生に分担して下訳をお願いし、それを取りまとめて校正し、最後に監修の先生に全体の校閲をお願いして、完成させます。

下訳をお願いするのは、大抵、研修医などの若手の先生方でした。

何人もの先生の訳文に目を通しましたが、押しなべて言えることは、英文だけを見ていると非常に解釈が難しいものでも、背景の知識があることでなんなく乗り切ってしまうということです。

反対に、英文的にはごく単純な構文で日常会話に近いものが、誤った解釈をされているというもこともありました。

英語を理解するうえで、いかに背景の知識の習得が重要かということがよくわかりました。

 

  • スピーキング力

では、講演やディスカッションなどのスピーキング力はどうでしょうか。

実際のところ、ドクターのなかでも自信をもってスピーキング力があるといえる方は少ないと思います。

しかし学会などでは英語でプレゼンする必要があるため、院内の症例検討会を英語で行うようにしているなど、先生方も勉強をされているようです。

 

ただ大学病院の先生方などで、一定期間、海外に赴任されていた方は、問題なく英語ができます。また、教授クラスになると、国際学会で座長などをされますので、英語はできて当然になります。

但し、バリバリの日本語英語の発音だったりします。それでも経験と貫禄で乗り切ってしまうところがすごいです。

 

  • ライティング力

ドクターとして業績を積むためには、論文を書かなければなりません。そして、今や、日本語ではなく、英語で論文を発表しなければ評価されない時代になっています。

大学病院で、将来教授クラスを目指している先生方は、日々臨床の合間を縫って論文を書いています。多い方は年に数報書いているので、本当に感心させられます。

ただ、これも専門的な文章は問題なく書けるのに、出版社とのメールのやりとりなど、日常会話に近いものの方が苦手という先生方がいらっしゃいます。

 

海外の非英語圏のドクターの英語力

では、日本以外の国のドクターの英語力はどうでしょうか。

海外のドクターを講演会などに招聘する機会がありますが、とくにヨーロッパの先生方は、非英語圏の出身でも英語でレクチャーするなど、国際的に活躍されています。

しかし、英語力はというと、やはり個人差が大きいです。

とくにイタリアやスペインなどのラテン語圏の方は、一見流暢に話されているように聞こえますが、必ずしも文法的に正しくない英語である場合が多いです。

最近、ある講演の字幕製作の仕事をしたのですが、テープ起こしをしてみると、ほとんど英語になっていないような破綻した文章の連続で、悩まされました…。

でもスライドもありますし、おそらく講演を聞いていた先生方は、専門知識に補足され、理解できたのではないかと思います。

+アルファの知識は英語をマスターする近道

このように、ドクターの英語力は、その背景にある専門知識により支えられている部分が大きいと思います。

もともと言語学の専門家ではなく、医学部を卒業されて、医師としてのキャリアを積む過程で英語を習得されているので、当然といえば当然ですね。

つまり、社会人になってから英語を勉強するという点では、製薬会社の方と共通するものがあるかと思います。

製薬・医療分野の専門知識があるということは、大きな強みになります。

現在、英語を使う機会のない方や自信のない方も、専門知識を生かして、継続して英語に触れることで、必ず仕事で使えるレベルに到達することができますよ。

さらに製薬・医学分野の英語力を高めたいという方は、こちら↓の方法もおすすめです。

 

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